新世紀,次々に発売される新ハードは,ソフトウェアメーカーにとっては的を広げ,「当たり」を小さくすることにしかならない。もし,今までゲームに興味のなかった人まで巻き込めるような,「爆薬」的なハードがあれば,この低迷状態は変えられるのか? それとも頼りないハードウェアメーカーをみると,爆薬はやはりソフトウェア,なのか? もうひとつ。船頭役のいない船は,沈むしかない。求められるべきは,カタチだけでも船を引っ張ってくれる,誰か,か?
ラスベガスで6日から9日,コンシューマー・エレクトロニクス・ショーが開催される。ブルートゥース,IEEE1394,xDSLなどのネットワーク関連や,MP3プレイヤーなどのデジタルオーディオ製品が数多く出店が予想され,6日のマイクロソフト社,ビル・ゲイツ会長の基調講演では,Xボックスのお披露目があるのではという情報が乱れ飛んでいる。
正月明けに,いきなり秘密裏のハード画像流出でなかなか盛り上げてくれたXボックス(CNET Japanの記事)。Xボックス内部のラフスケッチのようなものも流れている(Planet GeForceのページ)。エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー誌からのハードのスキャン画像はいろいろなサイトで見られたが,製品だけでなく,ゲームのスクリーンキャプチャーのページもあり(ph1,ph2,ph3),目を引く。
実績に繋げきれないセガ,迷走を止められないソニーに対し,任天堂とMSのこの秋の新ハードは,混迷を深めるゲームハードウェアの混迷をさらに深くしていくだろう。売れたのはドラクエとFF_だけ_で,他は_すべて_惨憺たる状況のなかで,新ハードはソフトメーカーにとっていい材料では決してない。明るい新世紀は,まだ明けない。とりあえず,7日午前2時15分からXボックスの日本サイトでもライブ中継されるXボックスのデビューを見てみたい。外様であるビル・ゲイツは明らかに船頭役に祭り上げられるのにうってつけの人物でもあるのだし。
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